【プロが解説】小女子(こうなご)・イカナゴ・しらすの違いとは?

「スーパーで昔よく見た『小女子』って、最近全然見かけんくなった気がするわ……」

「関西の友達が言う『イカナゴのくぎ煮』と小女子って同じ魚?今でも食べられるのかね?」

こんにちは!知多半島のしらす専門店「ちりめん工房 ジャコデス」の店主・ぢゃこです。

春先になると、かつてはどこのお店や市場にも山盛り並んどった「小女子(こうなご)」。

見た目はしらすやちりめんじゃこにそっくりだけど、実は「まったく違う種類の魚」なんだわ。

そして今、地元の海ではこの小女子を巡って、めちゃくちゃ重大な事態が起きとるんだわね。

今回は、愛知県南知多町師崎(もろざき)港の目の前で毎日海を見つめとるプロの目線で、「小女子とイカナゴ、しらすの違い」や「なぜ小女子が捕れなくなってしまったのか」の真実をしっかりとお話しするもんでね。

小女子・イカナゴ・こうなご

🐟 【結論】小女子(こうなご)とイカナゴは「同じ魚」だわ!

まず一番のモヤモヤを解決するわね。

結論から言うと、「小女子」と「イカナゴ」は完全に同じ魚なんだわ!

呼び名が違うのは、単純に「地域(方言)」「成長度合い(大きさ)」による違いだもんで、ややこしくにゃあよ。

  • 小女子(こうなご): 主に愛知県(知多半島など)や東日本、北陸での呼び名だわ。「小さな女の子」みたいに細くて可愛いから、こう呼ばれるようになったという説もあるんだわね。

  • イカナゴ(玉筋魚): これが魚の「正式名称(標準和名)」だわ。関西(特に関西の播磨灘や明石など)では、この名前で広く親しまれとるよ。

ちなみに、イカナゴは大きくなると15cm〜20cmくらいまで成長するんだけど、その大きくなったものは「カマスゴ(関西)」や「メロウド(関東)」なんて呼ばれ方もするんだわ。奥が深いよね!

🔎 じゃあ「しらす(シラス)」とは何が違うの?

しらす・ちりめんじゃこ・シラス

見た目がそっくりな「小女子(こうなご)」と「しらす」だけど、プロが見れば一発で見分けがつくし、魚の種類も全然違うんだわ。

項目 小女子(イカナゴの赤ちゃん) しらす(カタクチイワシ等の赤ちゃん)
魚の種類 スズキ目 イカナゴ科 ニシン目 イワシ科
見た目の違い 全体的に少し茶色・灰色っぽくて、背中に緑がかった筋がある。身がしっかりしとる。 全体的に真っ白で透明感がある。目が黒くてハッキリしとる。
食感・味わい 噛むと力強い魚の旨みとコク、独特の香ばしさがあるわ! フワフワでクセがなく、上品な磯の香りがするわね。

一番分かりやすいのは「色」だわね!全体が白〜銀色なのがしらす(シラス)やちりめんじゃこ。ちょっと茶褐色っぽくてシュッとしとるのが小女子だわ。

🌊 【寂しい現実】地元の海で小女子が捕れなくなってもう13年……

ここからが、わいら地元の人間にとっても本当に切なくて重大なお話なんだわ。

「昔は春になると毎日食べてたのに、最近はスーパーでも見かけんし、高くて手が出んわ」と思っとる方も多いハズ。

それもそのはずで、ここ南知多・師崎を含めた伊勢湾・三河湾では、小女子(イカナゴ)の深刻な不漁が続いて、なんと「もう13年もの間」まともに捕れてにゃあんだわ……。

昔は春の解禁日になると、朝4時に起きて6時に出港する漁師たちの船で港が大活気になって、街中の台所から小女子を甘辛く炊く「くぎ煮」の醤油と生姜のええ香りが漂ってくるのが師崎の日常だったんだわね。

それがここ13年は、親魚や湧き(赤ちゃん)が少なすぎて、資源を守るために「ハナから漁をしない(全面禁漁・休漁)」という苦渋の決断が毎年続いとるのが現状なんだわ。

■ なんで捕れなくなってまったの?

原因はひとつじゃないと言われとるけど、主に以下の理由が絡み合っとるわ。

  1. 海水温の上昇: イカナゴは冷たい海を好むお魚。夏になると海の底の砂に潜って「夏眠(かみん)」する習性があるんだけど、近年の地球温暖化で夏の海水温が下がらんもんで、夏を越せずに死んでしまう親魚が増えてまったんだわ。

  2. 海がキレイになりすぎた(栄養不足): 排水規制などで海がキレイになりすぎて、イカナゴの餌となるプランクトンが劇的に減ってまったことも大きな原因だと言われとるわね。

自然相手のことだもんで本当に難しいけれど、わいら地元の職人も漁師さんも、「いつかまた師崎の海に、あのキラキラした小女子の大群が戻ってきてほしい」って心から願いながら、今ある海の資源を大切に守り続けとるんだわ。

🌸 もし手に入ったら絶対に食べてほしい!小女子の美味しい食べ方

今はとっても希少になってまったけれど、もし運よく「生の小女子」や「ちりめん状の小女子」に出会えたら、ぜひ試してほしい絶品食べ方を残しておくもんでね!

① 【出会えたら奇跡】生からじっくり炊き上げる「くぎ煮(佃煮)」

生の小女子を、醤油、砂糖、みりん、たくさんの生姜で水分がなくなるまでじっくり甘辛く炊き上げる伝統の佃煮だわ。炊き上がった姿が「曲がった錆びた釘」に似とることから名付けられたんだわね。お茶請けにも、お酒のつまみにも、これ以上のものはにゃあわ!

② 茹でたてをご飯に!「小女子の釜揚げ」

新鮮な小女子をサッと茹で上げたものは、しらすよりも身がしっかりしとって、噛むたびに独特の力強い旨みが口いっぱいに広がるんだわ!炊きたてのご飯にドカンと乗せて食べてちょうだい。

③ カリッと香ばしい!「かき揚げ・天ぷら」

小女子をお野菜と一緒にサクサクのかき揚げにするのも最高だわ!火を通すことで小女子特有の香ばしいコクがグンと引き立って、お箸が止まらんくなるもんでね。

【あわせて読みたい:しらす・ちりめんじゃこのお役立ち記事】

小女子と同じように、毎日の食卓に欠かせない「しらす」や「ちりめんじゃこ」のプロ直伝の豆知識はこちら!

この記事を書いた人:ぢゃこ(店主)

知多半島の最南端、南知多町・師崎で、家族みんなが笑顔になる「低塩分・無添加」の本当に美味しいしらすやちりめんじゃこ作りに命をかけとるわ。

お店の看板ねこで営業部長の「ロコ(13歳の三毛猫)」と一緒に、地元の海のリアルな今と、安心の美味しさを全国の食卓へ発信しとるもんでね!これからもどうぞおなしゃす!( ∩'-'⊂ )

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